国際将棋フェスティバル2021とは

「国際将棋フェスティバル2021」の開催にあたり、ご挨拶申し上げます。「国際将棋フェスティバル2021」は、将棋の国際的な普及・振興と将棋を通じた文化交流・国際親善を目指して1999年に「国際将棋フォーラム」として第1回が開催され、以来3年に一度行われてまいりました。2020年は規模を拡大し、国際将棋フェスティバルと名称を変更し開催を予定しておりましたが新型コロナウイルス感染拡大のため延期となりました。本年もいまだ感染状況に収束のめどが立たず国内外の将棋プレーヤーの参集が困難なことから、今回はオンラインでの開催となりました。

これまでメインプログラムとして世界数十の国や地域の代表選手を交えて行われてきた「国際将棋トーナメント」は、オンライン将棋対局システム（81Dojo）を利用して実施いたします。ほかにも、棋士による外国人を対象にした指導対局会、渡辺明名人・羽生善治九段らトップ棋士による特選対局、国際将棋トーナメント優勝者と藤井聡太二冠による記念対局のYouTube配信など、多彩なプログラムを用意しております。世界中の皆様に日本の伝統文化であり、世界に誇れる難解なゲームである「将棋」の魅力が届くイベントとなることを期待しております。

また、オンライン開催という新しい試みを通じて、世界中の将棋ファンにお楽しみいただくだけでなく、本年開催された東京オリンピック・パラリンピックを契機に日本に興味を持ってくださった海外の方々に「将棋」を知っていただければ幸甚に存じます。

最後になりましたが、本事業開催にあたりご協力を賜りました文化庁をはじめ、ご協賛・ご支援を賜りました関係各位に厚く御礼申し上げますとともに、一日も早い新型コロナウイルス感染症の終息と参加される皆様の一層のご活躍を祈念いたしまして、挨拶とさせていただきます。

令和3年9月